Pitchford | アーティスト紹介 | SBJ BLOG

Update: 2018/7/7

Pitchford (ピッチフォード)


PitchfordはヤギーとMAHによるリズム探求から2017年にできたバンド。


Member:

ヤギー(TUFF SESSION / Reggaelation IndependAnce):Dr., MAH(GREEN MASSIVE):Ba., 沖大八(maccafat):Gt., KIDS:Sax
※他、西内徹、秋広真一郎、イナッチなど多様なゲストミュージシャンを迎え多様なライブを重ねている。 

Concept:

素数とマジックとダンスミュージック

-Picthfordのコンセプトは?
ヤギー: 最近のキーワードは「素数とマジックとダンスミュージック」。

-ライブ中も「素数大好き僕たちPitchford」って言ってましたね(笑)。素数拍子のことだと思うのですが、なぜ素数がコンセプトに?
ヤギー: 素数ってかっこいいじゃないですか、神秘的で、割り切れなくて。
自分は変拍子とか変則的っていう言葉がおかしいと思ってる。「変」って言うなって。
バンドとしては変も普遍もなくかっとんでいければいいし、それでお客さんは体をぶるぶると振るわして(踊って)くれればいい。お客さんは聴いててよくわからなくなっちゃうことがあっても、わからないままそのまま受け容れて踊ってほしいなあ。「それじゃ踊れねえよ!」っていうのが変則に対する正則の論調だと思うんだけど、そんなもん一刀両断にして自分たちの前を振るわし続けたい。

-なるほど。素数とダンスはわかりました。マジックをかけあわせると?
ヤギー: これは自分だけの流行りかも(笑)。マジックが好きで。たとえばPitchfordは全曲オリジナルで6~7曲あるんだけどそれぞれ拍もやり方も全然違う感じで毎回やっていく。曲ごとにルールは決めてるんだけど、マルチというのかな、Pitchfordでは「それをやったら間違い」は一切設けない。結果的にライブが始まると毎回ドシャメシャな感じになりながらそのときどきの仕上がりになっていく。なんていうのかな、訛りってあるでしょ?Pitchfordは「訛りを強制もしないししても良い」という感じ。何が標準か、っていうことは考えない。

-たしかにマジックみたいにライブを観てて次に何が起きるかどんどんわからなくなってくる感じがありますね。
ヤギー: やってるほうはわかるんだけどね(笑)。
Pitchfordは他のバンドでやらないことをやるバンドかな。Pitchfordはなんだってやるところ。で、薬師如来の真言をアフリカのベンベっていうリズムでやったりしてる。

-すごい(笑)。どういう音楽って言われる?
ヤギー: プログレとかフリージャズのように言われることが多いかな。たとえば2拍や4拍の曲もあるけれど、あんまりみんながやっていないやり方でリズムを創ってる。これは聴いてもらった方がいいかな

History:

PitchfordはヤギーとMAHのリズム探求から

-Pitchfordの成り立ちは?
ヤギー: MAHくんと二人で練習をするようになって、月2回くらいかな、けっこうやっていた。ちょっとしたアイデアをMAHくんがベースで弾いて、ドラムで絡む練習。
そのなかでカメルーンのリズムの教則本に則って練習したり。


-それでリズム探求っぽくなっていったんですね?
ヤギー: そんな感じかな。

2017年、Pitchford誕生

-バンドとしてライブをするようになったのは?
ヤギー: 2017年に梅ちゃんバーで行われたMAHくん仕切りのイベント。沖大八(Gt.)とKIDS(Sax)を迎え4人編成で。
その後Roots、Cozmo's Cafe、地球屋とかで、やること(コンセプト)はそのままに月1回くらいのペースだったかな、ライブしてきた。


バンド名は好きなマジシャンから

-Pitchfordというバンド名の由来は?
ヤギー: カーディーニ(Cardini)というイギリスのマジシャンの本名"Richard Valentine Pitchford"から取った。
Pitch(ピッチ)は音楽用語だし、なにかバンド名をつけなきゃいけないとなった時に「間違った英語の使い方をしないほうがいいかな、名前からとれば大丈夫だな」という思いもチラッとあって。間違った英語でも全然よかったんだけどね(笑)。


-Cardiniって?

ヤギー: Cardiniはそれまでに無かった独特なスタイルのマジックショーを成立させて1930~40年台に大活躍した偉大なマジシャン。燕尾服にシルクハットに片眼鏡をかけたいでたちで、大道具を使わずカードなどの小道具と手だけを使い、しゃべらず、酔っ払った紳士のような挙動、といったスタイル。
実は中学のときにマジシャンを目指したこともあるくらいマジックが好きだったんですよ。Pitchfordの曲名にも「Triumph」や「Opener」といったマジックの名前をけっこう使ってる。

Next Act:

Interviewee:

ヤギー(Tomoharu Yagiura / 柳浦 智治)はドラマー。
PitchfordのほかTuff Session、Reggaelation Independance、Tetsuniques、The Nishiyaad、狂犬トリオなどでドラムを担当。

-ドラムを始めたはいつから?
ドラムを始めたのは遅くて28歳のとき。

-17年前くらいですね。きっかけは?
もともとギターをガチャガチャといじってたんだけど、内田コーヘイとレゲエのバンドをやろうということになって。そのとき「レゲエドラムなら簡単で自分にもできるんじゃないか」って思っちゃって。これが実際はてんで勘違い!もうまるで真逆(笑)! 

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